グロが苦手なゾンビ

雑記ブログに転向しました。ホラー映画ばっかり見てると辛いもん。

悪夢の惨劇

あいうえお順ホラー第14作はこちら。
悪夢の惨劇

 
BAD DREAMと書いて悪夢の惨劇と読む

あらすじ
カルト教団集団自殺で唯一の生存者だった主人公。13年の眠りから目覚めたが、教祖の幻覚に度々悩まされる。さらに、精神患者が次々と自殺していく中、主人公は自分に取り憑いている教祖が死へと誘っていると思い込んでいく。

感想
精神がテーマのホラー。今回も意外なオチ。ネタバレあります。

いろんなオチが考えられる作品は面白い。本当に霊的な教祖が殺しているか、主人公が殺しているかのどちらかだと思ってたんだけど、見事に外れてしまった。後者は世にも奇妙な物語の雪山であったよね。

実際のオチは科学という現実的な要素と幻聴や幻覚といった非現実的な要素の中庸といった具合で面白いんだけど、現代なら絶対に薬物が検出されて他殺確定だろうな、とか、動機もよくわからないんだよな、とか少し興が覚めてしまう。研究とか言ってたけど、自殺を誘導する薬物を開発してどうするんだろう。国絡みで精神病患者を殺そうとしてたら警察も無視するのがお約束なんだけど、そんな感じでも無かったし。(こんなオチも世にも奇妙な物語であったよね。)

昔の名作は面白いけど、たまにその時代の認識が前提にないといけなかったりするのがつらい。
舞台が精神科っていうのも現実なのか非現実なのかを曖昧にする1つの要素だよね。非現実かと思いきや現実だったというオチは秀逸なんだけど、現実かと思いきや非現実だったというオチになると途端にガッカリしちゃうよ。フォーガットンとか。

まとめ

ホラーは現実的か非現実的か、といった話でした。おしまい。

次回は実は見逃してたアウトブレイク ライジング。久々に現代っぽいジャケットだ。期待。

悪魔の墓場

あいうえお順ホラー第13作目はこちら。
悪魔の墓場

悪魔の墓場 -HDリマスター版- [DVD]

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すげえタイトルだよね。ホラーの二乗みたいな。

あらすじ

週末を過ごそうと田舎にやってきた主人公が、車で姉に会いに来たヒロインにバイクを壊され、仕方なく相乗りすることに。お互い用事がある二人、どちらの用事を先に済ませるかで揉めながらも、ヒロインの姉の家を探し始める。道中立ち寄った農場の殺虫用超音波発生器を不審に思いながらも、何とか姉の家に到着するが、なんとそこには姉の夫の死体があった。姉の証言によると黒いスーツの男に殺されたらしいが、警察には全く信用してもらえず姉が犯人扱いされてしまう。二人は独自に真犯人を探し始めるが、黒いスーツの男はすでに死んでいて、、

感想

田舎と科学とゾンビのホラー。すごく古いけど面白い。主人公かっこいいぜ。
今回はネタバレしたい。それほどラストの展開や雰囲気に感動してしまった。見てない方は古いとか敬遠しないで見てみよう。

科学のホラー
この話には超音波に原始的な生物や細胞を狂わせる効果があるという大胆な設定があり、劇中では政府が殺虫に使用している。しかし、人間の死体も原始的なんじゃないか、ってな具合で死体がゾンビ化して襲ってくる。今となってはとんでもない設定かもしれないが、科学の内容は正直どうでもいい。逆にこんなトンデモ科学が真の原因なわけがないじゃないかとミスリードの要素を含んでいることが大事だと思う。このリードによって、中盤までは何が原因なのかわからず、不気味な雰囲気を漂わせている。まぁ40年以上前では大真面目で科学技術の発達への警鐘とかを促しているのかもしれないけど。

オチ
この話は二段階のオチになっていて、一段階目は大きく裏切られるが、二段階目は期待に応えてくれる作りになっている。二段階目のオチだけ見ると普通なんだけど、一段階目の衝撃のおかげで非常にスカッとするラストに引き立てられると思う。
さらに主人公達と警察のすれ違いもラストを引き立てている。警察が本当に無能で、いつも現場に遅れてやってきては、その場にいた主人公達を犯人と決めつけてしまう。いつ主人公達の潔白が晴れるのか、この警察の悔しい言い訳を聞けるのかワクワクしながら見てしまう。そしてあの残酷な一段階目のオチは大きくこちらの期待を裏切ってくる。

主人公がかっこいい
ヒロインがワガママだったり、事件に巻き込まれながらも、何だかんだいいながらヒロインを助ける主人公かっこいいよね。途中で警察に若者だとか悪魔崇拝だとかでバカにされるけど、都会で立派に独立して働いているし、仕事中にクロスワードやってる田舎の警察よりもよっぽどしっかりしていると思うよ。尋問で先に殴るのも警察だしね。その辺の警察に対するヘイトの上げ方も本当にうまいと思う。

まとめ
科学なのかオカルトなのか、むかつく警察はどうなるのかといった複数のリードによってラストが引き立つ作品。かなりおすすめ。それにしても、最初の裸の女性は何だったんだろうか、シュール?

次回は悪夢の惨劇。ホラーは古い方が面白いと思い始めてきたので、期待。

悪魔の起源-ジン-

あいうえお順ホラー第12作目はこちら。
悪魔の起源-ジン-

マギしか思い浮かばないよ

あらすじ
子供を失った夫婦がアメリカから妻の故郷アラブ首長国連邦の高級マンションに移り住んだ。しかし、次々に起こる幻聴と幻覚に夫婦は悩まされる。その地には子供を失った悪魔が子供を探し続けているという伝説があり、、

感想
悪魔に襲われる系のホラー。なんと悪魔のいけにえの監督だった。しかし、わからないことが多く、個人的には面白いとは言えなかった。

色々わからない
舞台がアラブということで、イスラム教が出てくる。しかし、イスラム教がわからない。伝説の内容など、わかる人が見れば共感できるのだろうが、アッラーすらわからない。所々でアラビア語が出てくるのもなんらかの理由があると思うが、いまいちわからない。
多国籍だったり、宗教色が強い映画は日本人には難しいと思う。話の前提がわからないので、いまいち話についていけなかったのだと思う。なぜアラブを舞台にしたんだろうか。

細かなところもわからない
途中で留守電している人や最後に出てきた人名、両親がどうなったのかそれに関する電話はなんだったのか、タイトルの起源とは何なのか、わからない。

まとめ
ハイレベル過ぎて理解できない。エヴァンゲリオンQを見てるようだ。何度も見直すと何かがわかるかもしれないが、雰囲気も演出もこれといって見所もなく、何度も見てまで理解したいとも思えない。申し訳ない。

しかし、同じ監督でも作品によってこんなに変わるんだなと思えたことは良かった。

次回は悪魔の墓場。次回で悪魔シリーズは終わり。もう悪魔はお腹いっぱいです。

悪魔の棲む家

あいうえお順ホラー第11作はこちら
悪魔の棲む家

 悪魔のがつけばなんでもホラーになるという風潮。

あらすじ
とある豪邸に引っ越してきた一家。初めは夢の豪邸生活を楽しむ一家だったが、徐々に奇妙な現象が起き始める。奇妙な出来事に加えて、毎晩のように殺せという謎の声が聞こえ、父親は精神に異常をきたしていく。調べていくうちにその豪邸はひと昔前に一家虐殺事件があった曰くつきの物件だったことがわかる。そして住み始めて28日後、何かが起きる。

感想
タイトル通り、家がメインのホラー。作中では家に殺されると表現される。ベタなタイトルだと思っていたが、意外にも好印象。

なんでそんなことしちゃうの?みたいな急展開がホラー映画にはたまにあるけど、今作は無理な展開が感じられなくて良かった。家の中で起こる奇妙な出来事が少しずつエスカレートしていくため、父親が少しずつ狂っていくことに説得力を感じる。
出し惜しみをせず、過去の惨劇との繋がりや諸悪の根源まで明らかになったことも好印象。何か不思議な現象で片付けられるともやもやしちゃうけど、見た後は全てが繋がりすっきり終われる作品。
悪魔が家に取り付いているので、直接悪魔が手を下すことはない。あくまでドアを開けられなくするといったアシストのみ。人を使って人を殺させるのは悪魔のタチの悪さを表しているし、家が人を殺すというコンセプトをわかりやすく表現している。

まとめ

話の流れがわかりやすい王道ホラーであった。

次回は悪魔の起源 ジン。正直かなりハードルが高いタイトルだと思うよ。

悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲

 適当に始めたあいうえお順ホラー、ついに10作目である。

悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲 

悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲 [Blu-ray]
 

 2作目見逃した。もうグダグダだよ。

あらすじ
テキサスの田舎で若者4人が殺される事件が発生。その家族は事件唯一の生存者によって殺人鬼一家として伝えられ、警察や市長によって殺されてしまう。その惨劇から約20年後、屋敷の相続でその地にやってきた主人公一行は、屋敷の地下に潜んでいたマスクの巨漢に次々と襲われていく。

感想
悪魔のいけにえの3作目。なぜか2作目はレンタルできず。ただし、1作目のラストから始まるので見る順番としては問題ないかも。続編と考えなければ面白いと思う。前作に比べてグロとビックリが増量、苦手な人はやや注意。

1番気になったのは話の流れ。ホラーって登場人物の誰かに同情しながら見るものだと思うけど、今作は前半が虐殺される若者に、後半が怪物である巨漢に同情する流れになっている。確かに巨漢の過去は可哀想だけど、劇中で仲間を殺しまくっている怪物に同情する流れはやや強引で違和感がある。

前作のリスペクトが所々感じられる。アルマジロがひっくり返って死んでたり、ヒッチハイクを乗せたり、鉄の扉をバタンと閉めたりね。
ただし、前作とは作風が大きく異なり、静かな怖さではなく、ビックリ系の怖さになっている。巨漢が出てくるところはほとんどビックリ効果音。わかっていてもビックリさせるのはなんかズルいと思ってしまう。
グロも多い。胴体真っ二つにされたり、顔の皮剥がれたり、自分の顔に皮を縫い付けたり、、最近のCGや特殊メイクには関心するばかりだが、やっぱり直視はできない。

まとめ

悪いところばかり書いてしまったけど、市長が死んだところとかスカッとするし、巨漢の不気味さは相変わらずの怖さ。そして主人公が巨乳なのはお約束。

次回は悪魔の住み家。
悪魔シリーズはホラーしてていいな。期待。

悪魔のいけにえ

 あいうえお順ホラー第9作目はこちら。
悪魔のいけにえ 

悪魔のいけにえ [Blu-ray]

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原題はテキサスチェーンソー大殺戮

あらすじ
とある田舎で起こる連続殺人事件。若者を次々と家に引きずり込んでいくマスクの巨漢の正体とは。若者は奇人の魔の手から逃れることができるのか。

感想
若者が家に引きずり込まれたり、チェーンソー持って追いかけられたりするだけなんだけど、独特の雰囲気と登場人物の狂気で寒気を感じる怖さを表している作品。

独特の雰囲気
物語の冒頭から殺人事件のニュースばかりラジオで流れていたり、牛を屠殺する話をしたり、廃屋に骨がぶら下がっていたりと、明るい昼下がりなのに不気味な雰囲気が漂っている。さらに、田舎の静けさだったり、終始流れる不気味なBGMや風車やエンジンの無機質な音は何か不安をかきたてる。最終的には怖くないシーンでも怖く感じてしまうのが悔しい。画像だけみたら青春ものなのに、苦い顔をしながら見てしまうのはなぜだろうか。

登場人物の狂気
この映画の怖さの6割くらいが後々チェーンソー持って追いかけまくるマスクの巨漢によるものだと思う。こいつでかいのに足速いんだよな。
初登場シーンは特に鮮烈で、溜めもなく無言で頭を殴って家に引きずりこむ。ホラーによくあるような、物音がしてしばらくした後に突然出てくる展開もビックリするんだけど、全然ビックリしない分、不気味な余韻が残ってとても怖い。見ていて”えっ”て声が出ちゃう。その後の女性が家に引きずり込まれるシーンは怖いgif画像でも有名だよね。
その他の悪役も完全に気が振り切れてて、狂気しか感じない。奇人には何を始めるかわからない怖さがあるよね。現実に起こすことができるリアリティが怖さを引き立てるんだろうね。そうゆうの好きな人はミザリーとか大好物だろうね。
それに対する主人公の絶叫も負けてない。終盤はキャーとかヘルプ!しか言っていないし、目がありえないくらい見開いている。眼球の血管が見えるほど目をアップするシーンは特に印象的だ。そして最後のシーンがまた良くて、遠ざかっていく巨漢に対して怖さ半分嬉しさ半分で笑っているようにも泣いているようにも見えるすごく良い表情をしている。変に後日談のような形にせず、そのまま無音のスタッフロールが始まる流れもまた良かった。

まとめ
噂には聞いてたが、雰囲気や登場人物から怖さが滲み出ている傑作だった。特にラストの怖さと安堵が混じったような余韻は筆舌に尽くしがたい。意外なことにグロも少なく、怖いの見たいけどグロいのは見たくないという方にもおすすめ。

次回はこれの続編らしい。
悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲

アイスクイーン

あいうえお順ホラー第8作はこちら。

アイスクイーン

アイスクイーン [DVD]

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 もう3年か、そろそろ見ないとな、アナ雪

 

あらすじ
氷河期に生きていた女性(アイスクイーン)が空輸中に復活、操縦者を殺害し、雪山に不時着する。スキー場で働く主人公達は不時着の際に発生した雪崩に襲われ、アイスクイーンとともに建物の中に閉じ込められてしまう。アイスクイーンは無差別に殺戮を繰り返していく。

感想
どこから突っ込んでいけばいいのか。ギャグにしては笑えないレベルのクオリティ。

パッケージ詐欺
パッケージはXmenのストームみたいな綺麗な女性が街中を凍らせて神々しく立っている魅力的なデザイン。見る前は圧倒的な力を持つアイスクイーンが災害レベルで静かに暴れまくるようなイメージをしてた。しかし、実際は皺だらけのグロテスクな青白いおばさんが奇声とともに髪をバッサバッサと振り払いながらキレッキレの動きで人を殺していくという内容。まさにスリラーのようだった。吸血鬼が血を吸うことでミイラからイケメンになるがごとく、この化け物も人を殺すことで最後には美人になるんだと期待していたが、見事に裏切られてしまった。もっと優雅に主人公達を追い詰めていくものだと思ったよ。フッと一息氷漬けみたいな。実際は、格闘がメインで、男に殴られて尻餅ついちゃうくらいの強さだよ。そして、パッケージの街は劇中では一切出てこない。

レトロな雰囲気
グレムリンとかETとかBTFと同時期の作品かと思いきや、2006年の作品だった。爆発も昔の戦隊ものみたいだし、吹雪も炎上も雪崩も明らかに合成だし、巨乳は作り物だしあざといし。そんなに資金がなかったのか。雪崩は家や車をド派手に飲み込んでいてお金がかかっていそうだが、半分以上のシーンが雪崩で埋まった建物の中である。CGに全振りすべきだとは思わないが、最低限の迫力はやっぱりほしいところ。

登場人物の奇行
アイスクイーンはもちろんのこと、その他の登場人物の行動が色々おかしい。冒頭の雪崩のシーンは主人公がスキーで滑っているのに、仕事仲間が雪崩を起こして主人公を殺しかけているし、アイスクイーンを空輸していた博士は、アイスクイーンと仲良くなるためにスキンシップをして殺されかけるし、巨乳は雪山でTシャツ一枚だし。まともなのは主人公カップルと犬くらいだよ。
特に頭がおかしいのが主人公の女上司。初めはできる上司感が出てたのに、アイスクイーンに仲間が殺されて逃げてきた巨乳に対して、なぜか犯行現場に戻るよう説得したり、アイスクイーンにお粗末な格闘を挑んで殺されたりと、キャラ崩壊。何がしたかったんだろうか。

まとめ
資金のせいかキャラも映像もお話も色々中途半端だった印象。劇中の節々に違和感を感じ、没頭することが難しかった。誰にもおすすめできないなこれは。Amazonでワンコインだよ。

次回作は悪魔のいけにえ
ついに本格ホラーが来るのか、期待大。