グロが苦手なゾンビ

雑記ブログに転向しました。ホラー映画ばっかり見てると辛いもん。

AAAH! ゾンビーズ!! 俺タチだって生きている

あいうえお順にホラー映画を見ていくシリーズ、第1作目はこちら。

AAAH! ゾンビーズ!! 俺タチだって生きている 

 まさに出落ち。

 

あらすじ
軍は秘密裏に殺人兵器(薬品)を作っていた。ある男にその薬品を実験してみたところ、なぜか男はゾンビとして復活し、逃亡。軍は失敗作であるその薬品を廃棄することに。しかし、廃棄の途中で薬品を流出、たまたまアイスクリームの原液に混ざり、それを食べた主人公達4人はゾンビになってしまう。ゾンビとなったことに自覚がない主人公達と実験台の男は、道行く人々に恐れられることを不思議に思いながらも、思い思いに行動を始める。

 

感想
ゾンビになった自覚がない主人公達と人間のすれ違いをいろいろなアイデアで表現しており、意外に見ていて楽かった作品。グロも少ないよ。見所は以下の通り。

 

白黒とカラーの2つの視点
この映画、『ゾンビがゾンビになったことに気づかなかったらどうなるのか』がテーマ。それを視覚的に分かりやすくするために、白黒とカラーの2つのシーンが使われている。

映画では白黒とカラーのシーンが度々繰り返される。白黒のシーンは人が見る視点、カラーのシーンはゾンビが見る視点となっている。
カラーのシーンでゾンビ達が普通に振舞っているつもりでも、白黒のシーンでみるとまともに話すことができないフラフラしたゾンビそのもの。バレバレなのである。そのギャップが面白い。
また、カラーシーンでは人間の会話や行動のスピードが映画の早送りのように表現されている。ゾンビは動きが遅いので、ゾンビ視点のカラーシーンでは相対的に人間は早くなる。それに気づいたときには少し感心してしまった。

 

サイレンに似てる
この映画、設定がサイレン(ゲーム版)に似ている。多分誰もが思う。サイレンは屍人というゾンビみたいな元人間が襲ってくる中、屍人の視界を盗み見る特殊能力を使って隠れたり戦いながら目的を達成していくアドベンチャーゲームである。この屍人も自分が常人、常人が屍人と思い込んでおり、常人と屍人の壮大なすれ違い(殺し合い)が繰り広げられる。視点を変えるという設定もよく似ている。オマージュかわからないが、サイレンの映画版もやり方によってはこんな感じに面白くなったのかなと思う。また、こんな設定でも作風次第でバカバカしく作れるんだな、と感心した。

 

まとめ
1作目からB級感漂うタイトルでテンションが低かったが、割と面白かったのが悔しい。細かいことを気にせず、ちょいグロ系で笑いたい人は楽しめるかも。