グロが苦手なゾンビ

雑記ブログに転向しました。ホラー映画ばっかり見てると辛いもん。

アンダーワールド ビギンズ

あいうえお順ホラー第5作目は


アンダーワールド ビギンズ 

 タイトル順わかりにくいよね。一応3作目

 

あらすじ
はるか昔、一族の掟に逆らって恋に落ちた狼男と吸血鬼女の悲しい物語。

 

感想
第1作の吸血鬼ボスの娘と狼男族リーダーの禁断の恋のお話。前作までの吸血鬼視点とは打って変わって今作は狼男族のリーダーが主人公。

今までは狼男が悪で吸血鬼がヒーローだと思わされていたが、今作は狼男が吸血鬼に虐げられるシーンが多く、狼男族に対する視点が180度変わるような作りになっている。

 

親バカか掟か
今作は吸血鬼ボスにも大きく焦点が当てられている。実は彼が裏の主人公といっても過言ではない。このボスは親バカであるとともに一族の長でもある。

それ故に娘の我儘を許してあげたい気持ちと掟を破りまくる娘を許してはいけない気持ちが劇中で揺れまくる。何度もそのやり取りを追っていき、終盤の悩んだ末に娘よりも掟を取るシーンを見ると思わず鳥肌が立ってしまう。

まぁ最愛の娘がケモナーであんなことやこんなこともしてたらショック受ける気持ちはわかる。1作目でも酷い扱いだったし、可哀想なおじいちゃんだよね。ちょっと頑固なだけなんだよ。

 

狼男のリーダー
第1作のリーダーが掘り下げられていて、所々に1作目に通ずるところがあって良かった。

第1作でやけにキャラが立ちまくってた黒人狼男出てきたり、俺たちは獣じゃない!とリーダーが一喝するシーンとかね。話逸れるけど、黒人の声は超低音で渋いよね。他の作品でも見てみたい。

1作目では全然着目してなかったけど、1作目の主人公をこの狼男のリーダーはどのように思っていたのだろうか。1作目の主人公は今作のヒロインと瓜二つという設定なので、処刑された恋人と再会したようなもの。1作目を思い返すと、会話こそほとんどしてないものの、狼男のリーダーが主人公を見続けるシーンがあった気がする。

何気ないシーンでも伏線だったり上手くつくってあるんだな。感心。

 

まとめ
狼男リーダーの悲劇的な恋と吸血鬼ボスの2つの悲しみがとても心にグッとくる。

さらに、1作目を見返したくなる伏線回収と狼男族の見方が変わるといったどんどん面白い展開になっていく作品。

次回で最後になるが、どうやって畳んでいくのかとても楽しみだ。

 

次回、アンダーワールド 覚醒