グロが苦手なゾンビ

雑記ブログに転向しました。ホラー映画ばっかり見てると辛いもん。

アイスクイーン

あいうえお順ホラー第8作はこちら。

アイスクイーン

アイスクイーン [DVD]

アイスクイーン [DVD]

 

 もう3年か、そろそろ見ないとな、アナ雪

 

あらすじ
氷河期に生きていた女性(アイスクイーン)が空輸中に復活、操縦者を殺害し、雪山に不時着する。スキー場で働く主人公達は不時着の際に発生した雪崩に襲われ、アイスクイーンとともに建物の中に閉じ込められてしまう。アイスクイーンは無差別に殺戮を繰り返していく。

感想
どこから突っ込んでいけばいいのか。ギャグにしては笑えないレベルのクオリティ。

パッケージ詐欺
パッケージはXmenのストームみたいな綺麗な女性が街中を凍らせて神々しく立っている魅力的なデザイン。見る前は圧倒的な力を持つアイスクイーンが災害レベルで静かに暴れまくるようなイメージをしてた。しかし、実際は皺だらけのグロテスクな青白いおばさんが奇声とともに髪をバッサバッサと振り払いながらキレッキレの動きで人を殺していくという内容。まさにスリラーのようだった。吸血鬼が血を吸うことでミイラからイケメンになるがごとく、この化け物も人を殺すことで最後には美人になるんだと期待していたが、見事に裏切られてしまった。もっと優雅に主人公達を追い詰めていくものだと思ったよ。フッと一息氷漬けみたいな。実際は、格闘がメインで、男に殴られて尻餅ついちゃうくらいの強さだよ。そして、パッケージの街は劇中では一切出てこない。

レトロな雰囲気
グレムリンとかETとかBTFと同時期の作品かと思いきや、2006年の作品だった。爆発も昔の戦隊ものみたいだし、吹雪も炎上も雪崩も明らかに合成だし、巨乳は作り物だしあざといし。そんなに資金がなかったのか。雪崩は家や車をド派手に飲み込んでいてお金がかかっていそうだが、半分以上のシーンが雪崩で埋まった建物の中である。CGに全振りすべきだとは思わないが、最低限の迫力はやっぱりほしいところ。

登場人物の奇行
アイスクイーンはもちろんのこと、その他の登場人物の行動が色々おかしい。冒頭の雪崩のシーンは主人公がスキーで滑っているのに、仕事仲間が雪崩を起こして主人公を殺しかけているし、アイスクイーンを空輸していた博士は、アイスクイーンと仲良くなるためにスキンシップをして殺されかけるし、巨乳は雪山でTシャツ一枚だし。まともなのは主人公カップルと犬くらいだよ。
特に頭がおかしいのが主人公の女上司。初めはできる上司感が出てたのに、アイスクイーンに仲間が殺されて逃げてきた巨乳に対して、なぜか犯行現場に戻るよう説得したり、アイスクイーンにお粗末な格闘を挑んで殺されたりと、キャラ崩壊。何がしたかったんだろうか。

まとめ
資金のせいかキャラも映像もお話も色々中途半端だった印象。劇中の節々に違和感を感じ、没頭することが難しかった。誰にもおすすめできないなこれは。Amazonでワンコインだよ。

次回作は悪魔のいけにえ
ついに本格ホラーが来るのか、期待大。