グロが苦手なゾンビ

雑記ブログに転向しました。ホラー映画ばっかり見てると辛いもん。

悪魔のいけにえ

 あいうえお順ホラー第9作目はこちら。
悪魔のいけにえ 

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原題はテキサスチェーンソー大殺戮

あらすじ
とある田舎で起こる連続殺人事件。若者を次々と家に引きずり込んでいくマスクの巨漢の正体とは。若者は奇人の魔の手から逃れることができるのか。

感想
若者が家に引きずり込まれたり、チェーンソー持って追いかけられたりするだけなんだけど、独特の雰囲気と登場人物の狂気で寒気を感じる怖さを表している作品。

独特の雰囲気
物語の冒頭から殺人事件のニュースばかりラジオで流れていたり、牛を屠殺する話をしたり、廃屋に骨がぶら下がっていたりと、明るい昼下がりなのに不気味な雰囲気が漂っている。さらに、田舎の静けさだったり、終始流れる不気味なBGMや風車やエンジンの無機質な音は何か不安をかきたてる。最終的には怖くないシーンでも怖く感じてしまうのが悔しい。画像だけみたら青春ものなのに、苦い顔をしながら見てしまうのはなぜだろうか。

登場人物の狂気
この映画の怖さの6割くらいが後々チェーンソー持って追いかけまくるマスクの巨漢によるものだと思う。こいつでかいのに足速いんだよな。
初登場シーンは特に鮮烈で、溜めもなく無言で頭を殴って家に引きずりこむ。ホラーによくあるような、物音がしてしばらくした後に突然出てくる展開もビックリするんだけど、全然ビックリしない分、不気味な余韻が残ってとても怖い。見ていて”えっ”て声が出ちゃう。その後の女性が家に引きずり込まれるシーンは怖いgif画像でも有名だよね。
その他の悪役も完全に気が振り切れてて、狂気しか感じない。奇人には何を始めるかわからない怖さがあるよね。現実に起こすことができるリアリティが怖さを引き立てるんだろうね。そうゆうの好きな人はミザリーとか大好物だろうね。
それに対する主人公の絶叫も負けてない。終盤はキャーとかヘルプ!しか言っていないし、目がありえないくらい見開いている。眼球の血管が見えるほど目をアップするシーンは特に印象的だ。そして最後のシーンがまた良くて、遠ざかっていく巨漢に対して怖さ半分嬉しさ半分で笑っているようにも泣いているようにも見えるすごく良い表情をしている。変に後日談のような形にせず、そのまま無音のスタッフロールが始まる流れもまた良かった。

まとめ
噂には聞いてたが、雰囲気や登場人物から怖さが滲み出ている傑作だった。特にラストの怖さと安堵が混じったような余韻は筆舌に尽くしがたい。意外なことにグロも少なく、怖いの見たいけどグロいのは見たくないという方にもおすすめ。

次回はこれの続編らしい。
悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲