グロが苦手なゾンビ

雑記ブログに転向しました。ホラー映画ばっかり見てると辛いもん。

アイ・フランケンシュタイン

あいうえお順でホラー映画を見る2作目はこちら。


アイ・フランケンシュタイン 

  フランケンウィニーが見たいです。

 

あらすじ
フランケンシュタインの怪物(以下フランケン)と悪魔、ガーゴイルの三つ巴の戦いが始まる。

 

感想
これがホラーならロードオブザリングもホラーじゃないかな。ゾンビとかグロに期待する人は見ないほうが良いかと思う。逆におすすめするかっていうのも難しい。それほどごちゃごちゃしている印象。強いて言えば、いるかわからないがフランケンが大好きな人か、中世が舞台のかっこいい映像が好きな人にはおすすめ。

 

愛されないフランケン
映画では原作ラスト、北極のシーンから始まる。私は伊藤潤二フランケンシュタインしか読んだことないが、wikiでもいいので見ておくと話に入りやすい。

原作を適当に書くと以下の通り。
博士に作られる
暴れてたら博士に逃げられる
いろいろあって人に嫌われる
博士を探し出して恋人が欲しいと頼む
断られ、人間に絶望し、旅立つ
博士に北極までストーカーされる
博士が死ぬ

確かに映画の大部分でフランケンは愛されない。悪魔やガーゴイルは大人数で戦争を繰り広げるが、フランケンはほぼ1人。中盤は戦争がメインで置き去り感すらある、かわいそうな主人公である。ただ残念なことに、映画を見ているときはアクションとか映像が気になってフランケンの孤独は感じられなかった。

この映画の気になるところはフランケンがイケメンということ。映画なので仕方がないところもあるだろう。しかし、原作で恋人を欲しがるのは見た目が醜く、誰からも愛されないからではなかったのか。実際に映画後半ではヒロイン?と良い感じに手も取り合っちゃうし。怪物というほど巨体でも醜いわけでもなく、フランケンらしいのは顔の傷だけ。ちょっとインパクトが小さかった。

 

映像かっこ良い
CGを使った効果とか雰囲気は良かった。悪魔を倒すと炭火のように燃えたあと火の玉となって飛んでいったり、ガーゴイルが人間形態へ変身するときゴツゴツした翼がフワッとマントになったり、ガーゴイルが死ぬとき光の柱になって天に昇っていったり、といった映像がCG全開で美しい。アクションもスローモーションが少し多いが、悪魔をバッサバッサとなぎ倒していくシーンはかっこ良いかった。

 

設定ごちゃごちゃ
悪魔はフランケンが持つフランケンシュタイン博士の日記を使ってフランケンのような人造人間を作ろうとしており、ガーゴイルは悪魔から人類を守っている、という設定。悪魔ですら作れない人造人間を人間の超科学なら作れるっていうのがよくわからないし、そもそもなぜ天使ではなくガーゴイルなのかとか気になってストーリーについていけなかった。戦闘シーンやガーゴイルの拠点は中世で、ステンドグラスとかすごく良い雰囲気出してるのに、バイオみたいな真っ白な超科学の実験室が出てくるのも少しギャップを感じた。

 

まとめ
科学とか悪魔とか魂とか面白そうな設定が盛りだくさんなのに、アクションとか映像が際立ってストーリーがよくわからない話になってしまった印象。そしてホラーじゃなかった。

次からアンダーワールドシリーズが始まる。
シリーズものは不安だなぁ。