グロが苦手なゾンビ

雑記ブログに転向しました。ホラー映画ばっかり見てると辛いもん。

アウトブレイク ライジング

あいうえお順ホラー第15作はこちら。
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どこかで見たことあるタイトル

あらすじ
人工衛星に隕石が直撃、とある自然豊かな村に落下した。ただの山火事だと深刻に考えなかった村人だったが、突然人間が内臓まで食べられる事件が発生する。それを皮切りに次々に人間が発狂し、村人を襲い始める。

感想
ゾンビと銃と地球外生物(エイリアンウイルス)のホラー。売りは全速力で走ってくるゾンビを銃で倒しまくるところかと。それは悪くないんだけど、お話が面白くない。その理由は以下の2点。
1.森と展開
2.投げっぱなしの打ち切りエンド

 

1.森と展開
この映画は緑豊かな村が舞台なんだが、それにしても豊か過ぎる。6割くらい林道のシーンだった気がする。背景を描くのが面倒で森でばかり戦っていたバトルマンガがあったけど、そんな感じだったのかな。
普段緑に囲まれたログハウスみたいなところに住んでる子供が林間学校(自然教室?)に行ってるところも違和感。自然大好き過ぎだろ!都会行けよ!
初めはヴィレッジのように、世界から隔離された人達の話かと思ったが、そんな話でも無かった。
森の何が残念かっていうと展開が単調になるところだよね。基本的には草陰からゾンビがダッシュしてきて襲いかかってきて、食べられるか銃で撃退するかの2パターン。軍隊とか出てきたなら、派手な防衛戦とかやってくれれば良かったのに。
銃持ちが強すぎるのもね。ショットガンはまだわかるんだけど、全力疾走するゾンビに対してハンドガン両手持ちで連射して一撃一殺してるのはどうなのか。それはそれで爽快ではあるんだけど、FPSを見てるような感じしかしないんだよね。

2.投げっぱなしの打ち切りエンド
ネタバレしてもネタバレと言えないほどオチが弱い。逃げることが目的なのに逃げきれてないし、主人公の出番が少なく全然キャラが立ってないことに加えて、恋人との絡みも希薄なままで感動の別れって言われても全然感動しない。
唯一良かったのは、ラストの車内のシーンでゾンビが見えないようになってたこと。カップルの顔がアップで交互に映されるので車外はほとんど見えず、雑音かと思いきやゾンビの声が聞こえ始め、最後には大量のゾンビに囲まれている。それを音だけで表現しているのは面白いと思った。
冒頭のマトリックスっぽいフォントの『94種が22種になった』ってなんだったんだろうね。あとゾンビの頭から出てくるものはエイリアンベビーかな?所々謎を作っていて、次回作に引っ張りたい気持ちがみえるよね。
長編ってやっぱり難しいと思う。おそらくこの映画って起承転結の起しかないんだよね。だから『これで終わり?』と思ってしまうんだけど、起だけで1.5hあるならまだまだ濃厚な話になるかもしれない。とっておきの世界観があるならば少しでも見せて欲しかった。ただし、ゾンビが走るのは二番煎じでインパクト薄いからなぁ。次回作には期待できないかも。

まとめ
エイリアンとかゾンビとかめちゃくちゃ好みなテーマなんだけど、展開やキャラ、オチなどが足りていないという印象。あんまり見ないほうがいいかも。

次回はアナトミー。絶対グロい。鬼門。